相対性理論 常識への挑戦

(著者)Russell Stannard
(訳者)新田 英雄 にった ひでお
(出版社)丸善出版

相対性理論は,科学好きの人は誰でも興味を持っていると思いますが,高校の教科書では,ほとんど扱われていません。かろうじて,物理の教科書の最後の方で,E=mc^2(^2は2乗の意味)の式が出てくるぐらいです。現代の科学は相対論が正しいことを当然のように扱い,カーナビなど,日常生活にもその成果が利用されています。

そこで,巷には,解説書があふれているのですが,この本は,深入りせずに,相対性理論はどのようなことを言っているのかを,特殊相対性理論から一般相対性理論まで分かりやすく解説しています。図も多からず少なからず,式も最小限必要なものを載せているだけという具合です。そのため,誰にでも読みやすい良書に仕上がっていると思います。この本を読んで,さらに深く知りたくなったら,もう少し詳しい解説書や,初学者用の専門書に進んでみるとよいでしょう。