(著者)新戸 雅章 しんど まさあき
(出版社)平凡社 平凡社新書
皆さんはニコラ・テスラを知っていますか。19世紀後半から20世紀前半を生きた工学者であり,技術者です。
エジソンは誰でも知っていますよね。電球を発明した人ですね。ほかにも蓄音機や電話機なども発明しています。エジソンは電気を供給する電力会社も作りましたが,送電は直流で行っていました。今は,交流ですね。交流送電を推し進めたのが,このニコラ・テスラなのです。ニコラ・テスラは,このほかにも,無線通信や無線送電,無線操縦,交流モーターなどの研究も行っています。ちょっと先を行きすぎていたのかもしれません。その業績はエジソンをしのぐほどで,まさに天才発明家なのです。
日本では,エジソンの影に隠れて知名度はほとんどないのでが(高3で磁束密度の単位として習うぐらいです),実は現代の世界に大きな貢献をしているのです。このニコラ・テスラに魅せられて,その姿を世に広めようとがんばっているので著者の新戸さんです。
肩ひじ張らずに,気楽に読み進めることができます。そして,現在の電気の時代がどのように拓かれてきたのかが分かります。本書は,気楽にすぐに読めます。